Johannespassion, BWV 245, Nr.39-40 Schlusschor-Choral - J.S.Bach(1685-1750)

Ach Herr, las dein lieb Engelein
Am letzten End die Seele mein
In Abrahams Schoss tragen,
Den Leib in seim Schlafkammerlein
Gar sanft ohn eigne Qual und Pein
Ruhn bis am jungsten Tage!
Alsdenn vom Tod erwecke mich,
Dass meine Augen sehen dich
In aller Freud, o Gottes Sohn,
Mein Heiland und Genadenthron!
Herr Jesu Christ, erhore mich,
Ich will dich preisen ewiglich!


ああ主よ、あなたの御使いに命じて、臨終の私の魂を、
アブラハムの懐に連れて行ってください。
残れる肉体を、その臥処に、
最後の審判の日まで、苦しみも痛みもなく安らかに憩わせてください。
そして、その日が来たら、私を死より呼び醒まし、
私の目であなたを見せてください。
喜びに満たされた、おお、神の子、わが救い主、恵みの御座よ。
主イエス・キリスト、わが祈りを聞き入れてください。
私はあなたを讃美します、永遠に。



ヨハネ受難曲より最終の合唱・コラール ― ヨハン・ゼバスチャン・バッハ

現存する2曲の受難曲のうちの一つ、ヨハネ受難曲は1724年、ライプツィヒで初演されましたが
バッハはその後複数回にわたりこの曲を大幅に改定しています。

さて、イエス・キリストの受難と復活を祭る聖週間には、
伝統的に、受難劇の上演や、受難にちなんだ音楽が演奏されてきましたが、
いわゆる「受難曲 Passion」とは、キリストの受難、すなわち
最後の晩餐―ユダの裏切り―イエスの逮捕―審問―磔刑―埋葬という一連の出来事を
合唱と独唱を組み合わせて、演技なしのドラマ(劇)形式で演奏するオラトリオの一種で、
復活祭の直前の「受難の金曜日」Karfreitag/Good Fridayの礼拝に用いられます。
テキストは、新約聖書の福音書によるものと、聖書に拠らないテキスト(自由詩)の組み合わせで、
キリストの受難の物語が、聴衆に共感を持って理解されるようになっています。
独唱で最も重要なのは、物語の進行役をつとめる福音書記者(テノール)とイエス(バス)です。
合唱は、群集の叫びを表現したり、
キリストの受難に深く共鳴する聴衆の気持ちを代表する役割があります。