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Toccata from "L'orfeo" by Claudio Monteverdi(1567-1643)

1600年の現存する最古のオペラ「エウリディーチェ」の上演より
1750年のバッハの死までを
音楽史上バロック時代と称しています。
初期バロック時代を代表する音楽家モンテベルディによるオペラ「オルフェオ」
1607年マントヴァのヴィンチェンツォ・ゴンザーガ1世の宮廷の
婚礼の祝いの席で上演されました。

クレモナ生まれのクラウディオ・モンテベルディは
幼少の頃より音楽の天分に恵まれました。
マントヴァの宮廷を去った後は、
招かれてヴェネツィアのせいマルコ大聖堂の楽長に任命され、
亡くなるまでヴェネツィアで過ごしました。

この有名なギリシア悲劇は、
オルフェウスがこの世を去った妻エウリュディケを慕うあまり黄泉の国に迎えに行き、
許されて妻を連れ戻すものの
おきてを破って後ろを振り返ったために妻を永遠に失ってしまったという
オルフェウスの苦悩の物語です。
モンテベルディ自身も、オルフェオ上演の年に最愛の妻を失い
その後独身を通しました。

14世紀からヨーロッパに広がった文芸復興(ルネサンス)運動では
ギリシア古典への熱狂的賛美が謳われ、
ギリシア悲劇の再現を目的に研究がなされ、
その過程で、従来の15〜16世紀の音楽とは異なる、新しい形式の音楽が発生するのです。

モンテベルディは「音楽によるドラマの表現」という命題に対し
朗誦、重唱、合唱、器楽、バレエシーンを巧みに配して応え
革新的な表現力をもって、オペラの世紀の幕開けを飾ります。

ここで取り上げたToccataは器楽曲で、
他の静的なパートとあわせてL'orfeo suit組曲として演奏されることがあります。
鳴り響く新しい時代の音楽へのファンファーレです。