勉強の仕方準備期間は、7月〜10月の約4ヶ月間。6月の二級受検からほぼ連続しています。これが「試験とは何ぞや」と思い出すためのウオーミングアップみたいになりました。大人の人には、自分にとってやや楽かも、と思える級から受検することをお薦めします。 勉強にあたって3種類のノートを用意しました。 ひとつめは、普通に問題を解くためのノート。一冊では足りず3冊書き潰しました。 ふたつめは、覚え書き用。やや小振りのノートで、熟語関係を整理して書いていきました。二級受検の時は、リングで綴じる暗記カードに四字熟語を書いて覚えようとしたのですが、どうも書きにくいのと、量が膨大で暗記カードがたくさんになってしまったので懲りて、カードをやめてノートにしました。 みっつめは、何回か問題集を繰り返してもどうしても覚えられない漢字(熟語)を繰り返し書くための書き取りノートです。小学生なら5回10回と書くところ、大人なので3回ずつにしました。(笑)が、これが意外に効果的でした。学習の基本に戻れ、です。量が貯まってくると、苦手な熟語一覧表の役も果たしました。いわゆる「失敗ノート」、間違えた問題をピックアップして弱点を確認するノートと同じものになります。 参考書を読んで染み込むように覚えられるエレガントな脳の持ち主ならともかく、こちらは四苦八苦してなお零れ落ちるタイプです。基本的には、問題集を解く→採点→間違えた問題をもう一度やる→覚えにくい字をピックアップ→時間を置いてもう一度全部解く(忘れてることがあるから):これの繰り返しです。とにかく量が半端じゃないので、紙に大きく書いて家中に貼り付けるという方法はとれません。 漢字というものは、使用される文脈や意味を知らないと覚えにくいものです。ある程度定着するまでは、漢和辞典や四字熟語辞典で調べながら問題を解いていきました。また、覚えにくい漢字や熟語をパソコンで検索すると、例文がヒットするので、出典等がわかり理解の助けになりました。紙の辞書より電子辞書のほうが便利だという人もいますが、これは好き好きで。 そしてとにかく書く! 書き取り問題は読みに比べて配点が高いので、「読めるけれど正確に書けない」漢字は徹底的に潰していかなければなりません。時間に余裕があったので、一度正解した問題も定期的にやり直し、忘れていないかどうかチェックします。そしてやっぱり忘れているので愕然とするのです。 自分の傾向としては、音読み系はなんとかなっても、訓読み系が非常に弱い。過去問と問題集を行ったり来たりして繰り返しやるのは、自分の弱点を自覚し現状を把握し対策を立てるためです。全体の得点だけではなく、設問ジャンル別の仕上がりを常時チェックします。 二級までには見られなかったタイプの問題に、明治時代の名作を引用して読み・書き各10題ずつを出題するものがあります。森鴎外・夏目漱石・永井荷風・谷崎潤一郎・・・ このような作家の作品を読むのも漢字に慣れるという点でよい勉強になると思います。 読書にはもうひとつ利点があります。準一級からは、標準字体と許容字体という、要は正解がふたつ以上許されるものがあるのですが、問題集だけをやっていると、解答欄には難しいほうの標準字体しか書いてありません。一方、出版物で使っているのはおもに許容字体のほうです。どんな本でも参考になるという訳にはいきませんが、息抜きを兼ねて手抜きできる文字のチェックができます。常用外漢字(=準一級配当漢字)は殆どルビを振ってあるので読みの確認にもなります。 検定日1週間前になって新しい問題集に手をつけたのはあんまり良くなかったです。 出来が悪かったので落ち込む結果になりました。でもとにかくひと通りやった後、漢検協会の「完全征服」という問題集をやり直しました。何度やっても完璧という訳にはいきません。それでも初めて解く問題よりは正答率高いですから、自信を回復して気持ちを落ち着ける効果がありました。 検定直前には、「失敗ノート(みっつめのノート)」の見直しをしました。ある程度まで煮詰まったら、書ける字をとりこぼしなく書くのが重要だと思うのです。 道具について。 大量に字を書くので、鉛筆シャーペンのたぐいは肩に辛そうな気がしました。 それで、ペン類をいろいろ用意しました。濃い色で書けて良さそうな気がするし。 水性ボールペンの書き味の良いのが好きです。特に、PILOTのHI-TEC-C 0.25という先端の超細かい水性ボールペンは本当に細く細く書けるので、後から思いついたことを書き足すのにも良いです。 いわゆるミリペンの類は線がかすれるので、漢字を書くのには適さないです。 COPIC DRAWING PENは先端が万年筆タイプになってて太(FO2)と細(FO1)があって書き味もなかなかよろしいのですが、乾きやすいのが難点で、途中で辞書を調べたりしてると再開する時にはうまく書けなかったりします。 じゃあ、同じく万年筆タイプのペンであるPILOT Vpenはどうなのかというと、インクが濃すぎて紙の裏に染みてしまうので速攻やめ。それにペン先が太すぎます。 ノート。 いちばんめのノートには、普通の大学ノートを横書きにして、一行を自分で定規を使って5ますプラス余白に区切って使いました。こういう作業は苦にならない(笑 にばんめの自作参考書にするノートは、A5サイズのかわいいのを文具店で時間をかけて選びました。 さんばんめの書き取り/失敗ノートは12mmマスの学習用ノートを使いました。お手本の字だけペンで書いて、書き取り練習はなぜか鉛筆。色ボールペンを使っても楽しかったかな? 勉強しているうちに間違えやすい字がわかってきたので、まとめてさんばんめのノートに整理して書きました。 どういうのが間違えやすかったかというと、標準字体と許容字体を混同しないように気をつけるとか。 ![]() あるいは、つい部品を入れ替えて”創作”したくなる漢字。 拳・挙・掌 皆・些 豹・貌・毅 黍・悉 遂・啄 柳・迎・昂 虎・危 厨・厩 取り違えそうな漢字。 陶冶・淘汰 部首のバランスに気をつけて書くべき字。 梁・塗・窪 難しい訓読み。 恰(あたか)も・宛(あたか)も・甚(はなは)だ・殆(ほとん)ど・筈(はず)・忽(たちま)ち・稚(いとけな)い・屡(しばしば)・漸(ようや)く 気持ちが暗くなるのでこのへんにしましょう。 |
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