読書が大切?漢検対策の問題集をやりながら、わからない、でももう少しで思い出せそうな漢字をウンウン唸って考えている時、何故か脳裏をよぎる漫画の1シーン。いくつか紹介しましょう。 (マジ漢検対策で漫画を読まれる方は、字形がはっきり見えるよう、ネームの潰れやすい文庫版ではなく普通のコミックスかワイド版等で読みましょう・笑) とにかく漢字の多いのは、諸星大二郎の『諸怪志異』シリーズや『無面目・太公望伝』といった中国もの。 または山岸凉子の『日出処の天子』も準1級配当漢字多目でしょう。 あるいは皇なつきの『燕京伶人抄』その他の中国・韓国もの。【鴛鴦の契り】などそのまんまで出てきて嬉しかったです。 『夢見る惑星』『ワン・ゼロ』等の佐藤史生作品は難読な訓読みに強くなれそうな気がします。 木原敏江の時代物も、古文方面の補強にお役立ち。 2級受検には博識で有名な新谷かおるの『エリア88』が四字熟語満載でよさげです。 【安堵】 『ファラオの墓』竹宮恵子 主人公が捕われの身となり、敵の王様の前に引き出されるものの、すっかり生きる意欲を失って「疲れた、安堵したい」とつぶやくのですが、単行本化された時にこのネームが「くつろぎたい」に差し替えられてたような気がするのです。今一番新しいのは漫画文庫版だと思いますが、果たしてどうなってるんでしょうか。 【逐電】 『吾妻鏡』竹宮恵子 逃亡すること。絵があると本当によくわかる例。 【百尺竿頭なお一歩前進す】 『ファンシイ・ダンス』岡野玲子 陽平和尚が首座(しゅそ)となって禅問答百題をコンプリした後、老師からかようなお言葉を賜りました。『陰陽師』は読んでないですが、漢字多そうですね。 【夜叉】【奈落】【珊瑚】 『犬夜叉』高橋留美子 説明不要スね。 【斡旋】 『モンキーターン』河合克敏 「あっせん」という言葉の頻出度でいったら文句なしのナンバーワンでしょう。ただし、作中全部ひらがなでした。常用漢字じゃないから。「あっせん」を問う問題が出るたびにひらがなが浮かんできて泣きました。 【綴】【焰(焔)】 『鋼の錬金術師』荒川弘 いましたねえ、「綴命(ていめい)の錬金術師」ショウ・タッカー。原作よりテレビシリーズのアニメで出番が多かった。 さて、綴は音読みが「テイ」のほかに「テツ」というのがあります。(ウギャー)これは、漫画じゃないですが、さえきけんぞうのエッセイ『歯科医のロック』に出てきました。虫歯を削って詰めたり入れ歯を作ることを業界用語で補綴(ほてつ)というのです。 【鵠】 『蚤の王』安彦良和 【正鵠(せいこく)を射る】は最重要四字熟語。【鵠】の訓読みは「うぐい」で、この訓読みのほうが作品に出てきます。誉津別皇子が空を飛ぶウグイを見て言葉を取り戻したという逸話を引用した作品。鵠は白鳥の古名とされています。 【贋作】 『ギャラリーフェイク』細野不二彦 銭が絡むから部首が【貝】なんだなあとしみじみ。2級で出題される【博覧強記】もこれで習いました。 漫画を読むばかりじゃなく、語彙を増やすための読書もしました。 『風濤』井上靖 中国の元王朝の支配を受け入れ、日本出兵(元寇)に協力する高麗の苦悩を描いた小説です。高麗人でありながら元に仕える武将・洪茶丘が断然気に入りました。準1級配当漢字出現率は極めて高いです。 『海嘯』田中芳樹 またもや中国史。元が宋を海戦で滅ぼすシーンは、平家物語の壇ノ浦の合戦を彷彿とさせます。 『風よ、万里を翔けよ』田中芳樹 ディズニーアニメになったムーラン、花木蘭の物語。時代設定を滅び行く隋末期にしています。非力なお転婆娘だったディズニー版と異なり、田中芳樹の描く木蘭は弓の名手で凛々しい男装の麗人であります。 『二葉亭四迷の明治四十一年』『白樺たちの大正』関川夏央 文豪たちの作品を資料として読み、明治・大正という時代を読み解く評論。あらすじ本で名作をざっと読むよりこっちでひと手間かけたい。準1級配当漢字出現率高し。 『漢字ル世界』やまぐちヨウジ 中国書肆専門家の軽い雑学エッセイ。【虫へん】を充てる漢字にはいわゆる昆虫以外にも、【螺】【蛇】【蠣】【蟹】【蜥蜴】といった、殻のあるものぬめぬめしてるもの、つまり「動物っぽくないもの」が含まれることを知って理解の助けになりました。 『中国の旅、食もまた楽し』邱永漢 著者が台湾出身だけあって、何気なく漢字の多い本です。旧制中学出のトシだし・・・ |
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