| (一)読み(29/30) |
| 1. |
古諺(こげん)を引いて説諭する。 | ○ |
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| 2. |
近隣の諸国が次々と併呑(へいどん)された。 | ○ |
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| 3. |
這般(しゃはん)の事情により今回は見合わせる。 | ○ |
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| 4. |
自説を喋喋(ちょうちょう)と弁じる。 | ○ |
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| 5. |
斧斤(ふきん)を携えて山林に入る。 | ○ |
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| 6. |
事務処理の杜漏(ずろう)をとがめられた。 | ○ |
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| 7. |
平野部に都邑(とゆう)が発達している。 | ○ |
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| 8. |
破産して郷里に逼塞(ひっそく)する。 | ○ |
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| 9. |
領主は豪宕(ごうとう)な気性で知られた。 | × | (誤・ごうじゃく)
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| 10. |
念入りに粉黛(ふんたい)を施す。 | ○ |
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| 11. |
暴戻(ぼうれい)な略奪が横行した。 | ○ |
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| 12. |
師の遺稿集が上梓(じょうし)された。 | ○ |
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| 13. |
恩師の萱堂(けんどう)は高齢であられる。 | ○ |
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| 14. |
半生を斯道(しどう)に捧げた。 | ○ |
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| 15. |
両国間の紐帯(ちゅうたい)を強化する。 | ○ |
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| 16. |
かつてない祁寒(きかん)の日々が続く。 | ○ | 祁の標準字体は |
| 17. |
肌膚(きふ)に粟を生じる。 | ○ |
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| 18. |
難攻不落の城砦(じょうさい)を築く。 | ○ |
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| 19. |
長く三派が鼎立(ていりつ)した。 | ○ |
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| 20. |
錫杖(しゃくじょう)を鳴らして修験者が行く。 | ○ |
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| 21. |
厨(くりや)で忙しく立ち働く。 | ○ |
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| 22. |
薪を井桁(いげた)に積んで火をつける。 | ○ |
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| 23. |
着物の裾を捌(さば)く。 | ○ |
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| 24. |
艮(うしとら)の方角は鬼門である。 | ○ | ”鬼門”というのがヒント。 |
| 25. |
荻(おぎ)の自生する湿地だ。 | ○ | 荻原くんという同級生がいた。 |
| 26. |
時を窺(うかが)って雌伏する。 | ○ |
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| 27. |
疲労が澱(おり)のように溜まった。 | ○ |
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| 28. |
凪(な)いだ海が鏡のようだ。 | ○ |
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| 29. |
椙(すぎ)の皮で屋根を葺く。 | ○ | 国字。 |
| 30. |
宴席は弥(いや)が上にも盛り上がった。 | ○ |
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| (二)表外の読み(9/10) |
| 1. |
なかなか緒(いとぐち)が見つからない。 | ○ |
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| 2. |
逸(はや)る心を抑えた。 | ○ |
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| 3. |
君に肖(あやか)りたいものだ。 | ○ |
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| 4. |
嬰児の幼(いとけな)い仕草に頬を緩める。 | ○ |
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| 5. |
件(くだん)の人物が訪ねてきた。 | ○ |
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| 6. |
寒さに託(かこつ)けて酒を飲む。 | × | (誤・かま-けて) |
| 7. |
申し出を快く諾(うべな)う。 | ○ |
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| 8. |
芝居擬(もどき)のセリフを吐く。 | ○ |
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| 9. |
恋人の不実を詰(なじ)る。 | ○ |
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| 10. |
和解後も凝(しこ)りが残った。 | ○ |
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| (三)熟語の読み・一字訓読(10/10) |
| ア |
1腫脹(しゅちょう)……2腫(は)れる | ○○ |
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| イ |
3暢茂(ちょうも)……4暢(の)びる | ○○ |
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| ウ |
5匡弼(きょうひつ)……6匡(ただ)す | ○○ |
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| エ |
7聯亙(れんこう)……8亙(わた)る | ○○ |
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| オ |
9酔臥(すいが)……10臥(ふ)す | ○○ | 私のためにある問題だと思った(笑 |
| (四)常用漢字への書き換え(10/10) |
| 1. |
衣裳(装) | ○ |
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| 2. |
真蹟(跡) | ○ |
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| 3. |
離叛(反) | ○ |
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| 4. |
吃(喫)水 | ○ |
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| 5. |
昏(混)迷 | ○ |
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| (五)誤字訂正(2/10) |
| 1. |
故人の位拝に合掌し、生前の交誼を追懐しつつその冥福を祈った。(拝→牌) | × | (誤・碑) |
| 2. |
繁忙を極める師走の掻き入れ時には親戚の誰彼に店を手伝ってもらう。(掻→書) | × | 何て書いたか覚えてません |
| 3. |
高熱と下痢を伴う疫病の蔓延は勇名轟く部隊の士気を俄かに粗相させた。(相→喪) | × | 失敗ノート見てチェックしたのにな!やっぱり喪に余分なはらいをつけて書いたか。 |
| 4. |
新技術導入の先勉をつけ、逸早く製造工程の簡易化と省力化を実現した。(勉→鞭) | ○ |
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| 5. |
司法解剖が行われた結果、頭骸骨の陥没による脳挫傷が死因と判明した。(骸→蓋) | × | 何と書いたか覚えてません |
| (六)問1 四字熟語(16/20) |
| 1. |
ア(じゅんぷう・醇風・淳風)美俗 | ○ | 醇風と書きました |
| 2. |
イ(いちれん・一蓮)托生 | ○ |
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| 3. |
ウ(らくがん・落雁)沈魚 | ○ |
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| 4. |
エ(ようぼう・容貌)魁偉 | ○ |
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| 5. |
オ(せんぺん・先編・先篇)一律 | × | (誤・先偏) |
| 6. |
カ天神(地祇・ちぎ) | ○ |
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| 7. |
キ張三(李四・りし) | ○ |
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| 8. |
ク拍手(喝采・喝彩・かっさい) | ○ | 喝采と書きました |
| 9. |
ケ融通(無碍・無礙・むげ) | ○ | 礙は配当外漢字 |
| 10. |
コ眼高(手低・しゅてい) | × | 5級配当の四字熟語が出るとは思わなかった…!一度は書きかけただけに無念。 |
| (六)問2 四字熟語解説(10/10) |
| 11. |
平凡な人のたとえ。(キ) | ○ |
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| 12. |
ものにとらわれず自由であること。(ケ) | ○ |
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| 13. |
姿形が堂々として立派なさま。(エ) | ○ |
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| 14. |
美人のたとえ。(ウ) | ○ |
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| 15. |
実力が理想に伴わない。(コ) | ○ |
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| (七)書き取り(24/30) |
| 1. |
一日に一個リンゴ(林檎)を食べる。 | ○ |
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| 2. |
セキツイ(脊椎)動物は肺又はえらで呼吸する。 | ○ |
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| 3. |
手術後の傷口がカノウ(化膿)した。 | × | 化がどうしても思い出せなかったんです |
| 4. |
どうしてもアキラ(諦)め切れない。 | ○ |
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| 5. |
亡き母のボダイ(菩提)を弔う。 | ○ |
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| 6. |
カケ(賭)に負けて大損をした。 | ○ |
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| 7. |
芸能界総マク(捲)りの特集を組む。 | ○ | 標準字体は
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| 8. |
トテツ(途轍)もない金額を請求された。 | × | (誤・撤) |
| 9. |
国民感情をサカナ(逆撫)でする発言だ。 | ○ |
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| 10. |
カイショウ(甲斐性)のない男だとけなされた。 | ○ | 甲斐バンド甲斐の国は甲州ワイン〜と頭グルグル状態でひねり出しました。あっててヨカッタ… |
| 11. |
一顧の価値もないダキ(唾棄)すべき人間だ。 | ○ |
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| 12. |
家業をナイガシ(蔑)ろにして遊興に耽る。 | ○ |
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| 13. |
人家の煙が夕空にヨウエイ(揺曳)している。 | × | (誤・揚) |
| 14. |
広告の文句をウ(鵜)呑みにする。 | ○ |
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| 15. |
ウ(卯)の花が白く咲き乱れている。 | ○ |
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| (八)対義語・類義語(18/20) |
| 1. |
強靭…(脆弱) | ○ |
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| 2. |
狭量…(鷹揚) | ○ |
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| 3. |
荒蕪…(肥沃) | ○ |
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| 4. |
起工…(竣成) | ○ |
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| 5. |
聡慧…(愚昧) | ○ |
|
| 6. |
意趣…(怨恨) | ○ |
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| 7. |
洪水…(氾濫) | ○ |
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| 8. |
仲介…(斡旋) | ○ |
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| 9. |
大要…(梗概) | ○ |
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| 10. |
知悉…(通暁) | × | (誤・尭) |
| (九)故事・成語・諺書き取り(14/20) |
| 1. |
チョウモン(頂門)の一針。 | × | (誤・弔問) |
| 2. |
爪の垢をセン(煎)じて飲む。 | ○ | 標準字体は |
| 3. |
一斑を見てゼンピョウ(全豹)を卜す。 | ○ |
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| 4. |
負け相撲の痩せシコ(四股)。 | ○ |
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| 5. |
クボ(窪・凹)き所に水溜まる。 | ○ | 窪田先生っていたな。あだなは亀ちゃん。 |
| 6. |
火中のクリ(栗)を拾う。 | ○ | 風木にそんなシーンがあった。クリはカタカナでしたけど。 |
| 7. |
キンジョウ(錦上)に花を添う。 | × | (誤・謹上)皇なつきの『花情曲』にあったのを後から発見して絶句。もっとちゃんと読み込んでおけばよかったね! |
| 8. |
渇してもトウセン(盗泉)の水を飲まず。 | ○ |
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| 9. |
魚のフチュウ(釜中)に遊ぶが如し。 | ○ |
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| 10. |
家貧しくしてコウシ(孝子)顕れ、世乱れて忠臣を識る。 | × | (誤・孔子) |
| (十)文章題 書き取り(20/20)読み(10/10) |
| A |
すると間もなく1スサ(凄・淒)まじい音をはためかせて、汽車が隧道(トンネル)へなだれこむと同時に、小娘の開けようとした硝子戸は、とうとうぱたりと下へ落ちた。そうしてその四角な穴の中から、2スス(煤)を溶かしたようなどす黒い空気が濛々と車内へ漲(みなぎ)り出した。元来咽喉を害していた私は、この煙を満面に浴びせられたおかげで、殆ど息もつけない程3セ(咳・喘・嗽)きこまなければならなかった。が、小娘は私に4トンチャク(頓着)する気色も見えず、窓から外へ首をのばして、闇を吹く風に銀杏返しの鬢(びん)の毛を5ソヨ(戦)がせながら、じっと汽車の進む方向を見やっている。
(芥川龍之介「蜜柑」より) | ○ ○ ○ ○ ○ | 検定の3日ほど前に読んでいた三島由紀夫の「豊饒の海」に【戦(そよ)ぐ】が出ていたのを覚えてました。ラッキー♪ |
| B |
伯林(ベルリン)に遊ばざれば以て学問の栄華を知る能わずとして天下の書生がア欽慕(きんぼ)措く能わざる哲学の楽園、イ碩儒(せきじゅ)のウ淵叢(えんそう)たる日耳曼(ゲルマン)帝国の如き、その政治は果たして人民の幸福をエ進捗(しんちょく)するに足るか。天下万邦、未だ日耳曼の如く甚だしき空論世界あらざるは吾人が実に日耳曼人民の為にオ浩歎(こうたん)する所なり。その言う所、説く所は果たしてカ幾何(いくばく)か能くその国家の制度に実行したるか。
(徳富蘇峰「将来之日本」より) | ○ ○ ○ ○ ○ ○ | 捗の標準字体は |
| C |
余は今露西亜(ロシア)に於ける同志に代わりて之を諸君に書き送らんとするに際し、幾度も筆を投じて黙想に沈みしことを、幸いにキ掠察(りょうさつ)せよ。
今や日本の政府と露西亜の政府とは戦場に向かって急ぎつつあり。露西亜国民の或る者は日本を以て一個の狡狼(こうろう)と見做しつつあり。思うに日本国民の多数もまた露西亜を以て暴熊視しつつあらん。諸君、アア、我等は何等の多幸多複ぞや。彼らの6シット(嫉妬・疾妬)、憎悪、ケ奪掠(だつりゃく)、殺傷の不義非道に7ハンモン(煩悶)苦悩するを観て、愈々(いよいよ)現在立国の基本社会組織の根底に疑うべからざるの8ゴビュウ(誤謬)あることを正確に証明せり。
欧米列国は日本に党(くみ)せん、されど独逸は露西亜の友邦なるべしとは、殆ど世界の各所に於いて信ぜらるる所なり。彼等はケ軽忽(けいこつ)にも独逸皇帝を指して独逸と云うものの如し。気の毒なる哉独逸皇帝よ、汝は今夏の総選挙に於いて全力を挙げて戦闘せり。曰く社会党は祖国に取って不倶戴天の9仇敵(きゅうてき)なり、一挙にして之を全滅せざるべからずと。多謝す、アア独逸皇帝よ、汝の努力に依って我が独逸の社会党は、八十余名の大多数を議会に送ることを得たりしなり。
世の露西亜を言うもの、また一に露西亜の皇帝を見、宮室を見、貴族を見、軍隊を見て足れりとなす。如何に自由独立の健全雄偉の思想と信仰とが、既に社会の裏面に普及しつつあるかは時々10ケンデン(喧伝)せらるる学生、農民、労働者のコ騒擾(そうじょう)に依りて、乞う其の一端を観取せられよ。
(木下尚江「火の柱」より) | ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ | 【掠】が【リョウ】【リャク】2種類の読み方で出題されてます。 |